何でも話せる患者さま
2015年頃から担当した患者様で、開始当初は70後半。
認知症の心配もなく、物腰がとても柔らかく、優しく何より丁寧。
個人的にとても助かった点は
〝若い話題を話せる〟数少ない患者様。
実際に「先週、Mr.Childrenのライブに行って来たんですよ♪」
と切りだすと
患①「そうかぁ~。」(知っているか怪しい)
私「そうなんですよ!!」
患①「‥‥。」
話が続かん。
患②「へぇ~、そう、よかったねぇ~」(伝わってるか、知っているかも怪しい)
私「いい経験させてもらいました!!」
患②「うちも若い時によく行ってたで!」
私「ホンマですか!?娘さまの影響ですか??」
患②「そうそう。若い時からよく行ってたわ」
私(若い時‥??嘘だろ??)
適当に話を返され、そもそも知らないから話が噛み合わない。
患③「そうか、でも何のことかわからんわ」
私「正直でとても助かりますwww」
(興味を持ってくれてとてもありがたい、けど話は続かない)
などの反応が多いです。わからないことを聞いた私が悪いのですがwww
ところが、JYさんはどんな話題でもよく聞いてくれる〝聞き上手〟。
時にはこちらが「ハッ!」と気がつくような意見を出す〝話し上手〟でもありました。
どうでもいいような話を素直に聞いてくれるので私はとても甘えていました。
(たいてい私の話は意味が無い)
お身体の様子
お身体の様子は〝人工透析〟されていることに加え、右足のふくらはぎに大きな裂傷(ケガ)の後遺症がありました。
足腰が弱くなっていることから運動も難しく、外出はカートか電動車椅子でした。
全身循環が悪いことや、足の後遺症で背中や腰に負担が多くかかっていました。
施術は腰や足を中心に筋肉の緊張が強いところを柔らかくしていきました。
肩や首に緊張が強い時は頭痛もあるのでその時々に合わせて施術部位と時間の使い方を変え対応しました。
透析で週3回通院していることもあり、入院や体調を崩すことは稀でした。
人工透析について
私が考える一般的な状態を紹介します。
○針を刺す箇所が固く、コブになる。
刺される箇所が皮膚が固くなり、コブのように大きくなります。
もちろん個人差があります。あまり出ない方もいます。
コブが固くなり針が刺し辛くなると新しい通路を開通しないといけません。
○シャント
よくシャンテ(生クリーム)と言い間違うことがあります。私だけかもしれません。
効率良く血液を交換する為に深いところにある動脈と表面にある静脈を繋げる手術をします。
これも個人差があるように思います。
シャントをしている患者さまは肌に触れると微振動していることが多いです。
まるで機械に触れた時のような感覚があります。
学生で何も知らない時に臨床で触れて衝撃を受けたことを覚えています。
それだけ動脈の拍動は大きいのです。
シャントは手術で建築されます。オペをしてまで作った通路がコブで使えなくなるのはとても悲しいことです。
○2~3日に一回通院。
透析が始まると2、3日に一度の頻度で受けないといけません。
加えて終わるまで数時間かかります。30分とかでは終わりません。
長期の旅行に出かける場合は現地で透析の手配をしないといけません。
受け入れなどはすんなり行く様子ですが、旅先で数時間拘束されることになります。
そうなると国内は行けても海外旅行はとても不安になります。
○体重が減る
これは〝痩せる〟と言う意味では無く
尿の成分などの不純物を取り除くので透析の後は体重が減ります。
(身体に溜まった不純物を取り除く為)
個人差はありますが、2キロほど変わると聞きました。
減った体重はすぐに戻るので〝腎臓〟がいかに大事か考えさせられます。
○通院で体調の報告をするので体調は崩しにくい
これは唯一のメリットですが、体調の変化や不安を相談しやすいので体調を崩す方が少ない様に思います。
何か異常があった場合、すぐに入院することも多い印象です。
個人的に避けてもらいたい医療処置。
腎機能が壊滅的でどうしようもない方も多いと思いますが『してもしなくても大丈夫かも??』と思われる方はしない方が良いです。
透析を拒否してますが元気にしています。と言う方を多く知っています。
病院側は透析患者はおいしいのです。
診察をゆうに超える点数に加え、1日の見込み(点数)を立てやすい。常に付きっきの必要がないので他の業務に差し支えが少ないです。
ですから透析患者の取り合いをするのです。
取り合いをするくらいなので
患者数が増えてくれると色々助かるのです。口が裂けても言わないでしょうが(笑)
他にも〝手術をしたがる〟〝検査をしたがる〟〝透析したがる〟〝長期or短期入院させたがる〟は割と多いです。
本当に必要なことなら良いのですが、色々難しい問題です。
しっかり判断できる様に色々な意見をいくことが大事です。セカンドオピニオンは本当にお勧めです。
皆辛そうなので〝人工透析〟に頼らないように工夫できれば幸いです。
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