YN様は4年ほど担当した患者様。
とてもお話好きでいつも何かお話していました。
週2回訪問していましたが話題に困らなかったのはどんな話題も熱心に聞いてくれました。
お身体の状態としては歩行が少し難しく、かといって不便がある様子でもありません。流れるように行動できないだけで特に問題はありませんでした。
ただ感の良い方なら気がつくかもしれません。
パーキンソン病。
実は私も担当して3ヶ月ほど気がつきませんでした。報告書を読み直している時、目を疑いました。
それまで私が出会ったパーキンソン病の患者様は床から起きるのも難しく、また言葉も詰まり、手が震えている方ばかりでした。
もちろん症状が軽い方もいます。
YN様は症状が軽く、しっかり動けました。
施術としては
卵巣ガン(左)を摘出したことで左足に違和感や硬さがあったのでそれを緩和させる為のマッサージを行い。
腰や肩にも筋緊張が強くありましたので施術させて頂きました。
緊張が強いのですが、強く揉んだり指圧すると後で痛みが出やすい方だったので当たりが強くならないようにかつ的確に力を入れてマッサージを行いました。
イタチの話
色々な話をしてきましたが、一番印象に残っているのが「イタチの話」
担当する患者様は70~80代が中心です。その方たちの子供時代は
家と風呂・トイレが別だったり鶏やその他の家畜を飼っていたり。
田んぼを走り回り、もちろん戦争を経験していました。
余談ですが、『鶏を食べれない方』は家で鶏を締めるところを見た方がほとんどです。女性に多く、「私、鶏肉食べないの」という方は締めるのを見てトラウマになったようです。
昔は鶏を飼っている家庭がとても多かったのですが、中には鶏が全滅したという話があります。
原因はイタチ。
少しの隙間があれば侵入し、隙間が無ければ地面に穴を掘って侵入し鶏を捕らえます。
鶏が血も流さずに亡くなっている様子から
「イタチがお尻から鶏の血を吸う。」と言われていました。
私も血を吸う話を聞き、おかしいと思い調べてみることにしました。
イタチの習性
イタチが鶏を襲うのは間違いないのです。がやり方が特殊です。
食べるために1匹サラっていくのですが、1匹さらうだけで終わらず何故かその場にいる鶏を全滅させる習性があります。
血を流さずに亡くなっている様子から「イタチに血を吸われた」と昔の人は言ったようです。
防ぐには穴・隙間を作らないようにすること。地面にはブロック2つ分ぐらい埋めないといけないようです。
言われてみれば、小学校の鳥舎は金網も頑丈で地面はコンクリでした。頑丈に作ってあったのはイタチ対策だったのかもしれません。
真実を伝える
そのことを伝えるととても感激された様子で、真相が知れてスッキリした様子でした。
お互いに興味があることが一致するとなんとも言えない心地よさがあります。
興味ない話を永遠聞かされると地獄ですが、興味のある話を聞くと〝はつらつ〟とするのはどの歳でも変わらないです。ただ共通の話題を作るのが難しいだけで(ジェネレーションギャップ)
私が昆虫が好きなのでハチやアリの話をしたり
その時その時の時事ネタを話したり、心配事を聞いたりすることが多かったように思います。
朝が起きづらくなり、リハビリの時間を増やすことになったことから訪問回数が減ってしまったのですがいつも同じ調子で出迎えてくれました。
何よりいつも「これがいちばんのご馳走や♪」と施術に対して仰ってもらいました。本人は食いしん坊で何でも食べるのに(笑)
たまに弱音を吐きましたが体調も良く、長期でお休みされることも少なかったです。
弱音を吐く時は「早くお迎え来てくれぇ~」と言われるのですが、「お孫さんが結婚したばかりなのでまたお子さん生まれるんじゃないですか??」
「あと、もう1人の孫は結婚まだだからそれを見届けて、赤ちゃん抱いてからでもいいんじゃないですか??」
「年齢的にもまだまだ大丈夫やからそれ見届けてからでもお釣りくるよ♪」
というと
「ほんまやね、このまま元気やったらそれぐらい生きれるね」
「そうそう、そしたら私も助かるよ!!」
といつも楽しく施術させてもらいました。
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